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交通ルール

知らないと捕まるかも?忘れがちな道路交通法


普段、自動車に乗っている時には、道路交通法を完璧に守れていますか?「自分は守れている」と思っていても、実は知らない法律違反をしていることがあるかもしれません。

そんな、知らないと違反で捕まるかもしれない、忘れがちな道路交通法をピックアップしました。

えっ、これもダメなの?知らずに捕まる前におさえておきたい道路交通法

高速道路での燃料切れは違反

自動車の燃料は、メーターをその都度確認しておかなければなりません。もしも、燃料切れになってしまうと、道路で立ち往生してしまうからです。

この燃料切れによる道路での立ち往生が、高速道路で起こった場合、道路交通法違反になります。道路交通法内の高速自動車国道等運転者遵守事項に、燃料を不足させないように講じるという一節があるからです。

水たまりの泥を跳ねさせると違反に

雨が降って水たまりができているところを、水飛沫を飛ばしながら自動車を運転した経験はないですか。その走行も、場合によっては、立派な道路交通法違反になります。

ただ、法律としては、「泥を跳ねて他人に迷惑を及ぼすことがないようにする」とされています。ですので、人に泥跳ねをかけると違反になるようです。

安易にクラクションを鳴らすと違反になる

車の運転中に、走行の妨げになる車や歩行者が居ると鳴らしてしまいがちなクラクション。しかし、このクラクションには警音器使用制限というものがあり、無闇にそれを鳴らすことは禁止されています。

クラクションを鳴らして良いのは、危険防止をする時や、見通しの悪い道などの環境や状況だけです。それ以外は、挨拶代わりのクラクションも違反になる可能性がありますので、十分注意しましょう。

車から離れる時は、鍵を抜かないと違反に

近くの場所へ、短時間の用事に行く場合、車に鍵をつけっぱなしにすることは無いですか。このような行為も、実は違反になってしまいます。

泥跳ねと同じく、道路交通法71条に、車両が無断で他人に運転されないようにすること、という一節があります。鍵をつけて車から離れるのは、この項目の違反になるのです。

座席のヘッドレストを外すと違反

座席のヘッドレストは、普段の運転中には使うことがほぼありません。そのため、つい外してしまいそうになります。しかし、これを外すと違反になります。

このヘッドレストは、事故などで衝撃を受けた際に頭を保護する役割のものになります。そのため、これを外すと整備不良として違反とみなされるのです。

横断者の居る信号なし横断歩道で止まらないと違反

信号なし横断歩道で、道路を渡ろうと待っている人が居る。このような時に、自動車は止まらないと違反にカウントされます。

「信号が無いのだから、止まらなくていい」と勘違いしているドライバーはかなり多いです。しかし、ちゃんと停止しなければ立派な道路交通法違反になります。

夜間走行をずっとロービームで行っていると違反

自動車には、遠くを照らすハイビームと、近くを照らすロービームがあります。多くのドライバーは、夜間の走行をロービームのみで行っていることでしょう。しかし、これは場合によっては違反です。

原則として、先行車、対向車や人が居ればロービーム、居なければハイビームと決められています。この逆をしてしまうと、捕まる可能性がありますので、気をつけましょう。

サンダルやハイヒールでの運転は違反になる可能性あり

サンダルやハイヒールなどで自動車を運転すると、違反になる可能性があります。これは、それらの履物が、「運転操作に支障をきたす履物」と見られるからです。

違反になるかどうかは、各都道府県にある公安委員会の公安委員会が定める、道路交通法施行細則によります。ですので、各地方によって危険な履物の解釈は若干違ってきます。

後部座席の乗員の不注意なドア開けも違反

後部座席に乗っている人が、不注意にドアを開けたり、それによって事故を起こしたりするケースがあります。そのような場合も、ドライバーの責任となり、違反扱いになります。

特に、子供などは慌ててドアを開ける可能性があります。チャイルドロックをかけるなど、適切な対応を行っておきましょう。

自賠責保険の証書を携帯していないと違反

強制保険である、自賠責保険。その証書は、常にその自動車の中に置くなど、携帯していなければなりません。もしも証書なしで走行をしている場合は、自動車損害賠償法違反となります。

車検証や自賠責保険証書は、警察の検問などでも一番に確認されます。必ず携帯しておきましょう。

その常識、大丈夫ですか?

日常から自動車を運転しているドライバーの方々でも、「意外!」と思った違反があったのではないでしょうか。

常識だと思っていたことが、実は違反であることもしばしばあります。その点にも注意して、捕まらないように心がけたいですね。

間違えやすい道路標識についても記事を書きました。よろしければぜひご覧ください。